認知症の方と食事作り

認知症の方と過ごすグループホームで、一緒に食事作りをしています。
認知症のため記憶の障害があり、一連の動作の流れが出来ないため、作業を小分けにしながら、こちらから声掛けを行いながら進めていきます。

 

認知症の方と一緒に料理

 

調理の流れ

食事作りは、簡単に見えて実は複雑な流れです。

  • 冷蔵庫を見る
  • 広告を見る
  • メニューを考える
  • スーパーへ買い物に行く
  • 下ごしらえをする
  • 調理、味付けをする

 

普通の人であればこの流れが問題なくできますが認知症の方は出来ません。
要所要所でサポートしていきます。

 

認知症の方はどのように料理を作るか

下ごしらえの段階では包丁を渡すと素早く野菜を細かく切ります。
魚をさばくのもお手の物です。

 

「認知症の人に包丁を渡して危険じゃないですか」と話す方もいますが、物を切ったり手作業したりする記憶は保たれており私なんかよりずっと上手なんです。

 

気を付けるのはその包丁を認知症の方は洗おうとして、どこへ洗いに行けばいいのかわからなくなってしまい、部屋に持って帰ってしまって突然部屋から出てきて手を切ってしまう。
ということがあるのできちんと場面を細分化してアプローチしていけば何の問題もありません。

 

塩か砂糖がどこにあるのか、どちらが塩なのかわからないのでそこを一緒に行います。

 

味覚は保たれる方が多いので一緒に味見しながら行います。
出来上がりはお袋の味付け。おいしいごはんでした。

 

回想法

ついでに回想法についても.
昔の話を振りながら、その方の記憶を呼び起こして脳に刺激をあたえるのが回想法です。

 

今日は1対1で回想法を行いました。

普段はぼんやりしているおばあちゃんですが、回想法では表情も明るくなり饒舌になります。

 

この方は20歳前後の洋裁の店で働いていたころの話が一番饒舌にお話されます。
そのお話を記録して、家族に聞いてみるとやはり若い頃聞いていたようでそれに関する写真を持ってきてくださいました。

 

それをもとにまた回想法をします。その時の感情や近辺の情報を思い出されたのか詳しくお話してくださいます。

 

近辺のお話から地図を一緒に作りました。

 

「働いていたお店の隣はお茶屋さんでね、そのお茶屋はおしゃべりで。三軒先においしい和菓子屋があったのよ。」地図をもとに更に話が弾みます。

 

回想法を始めてからその方はよく夜眠るようになり、日中もぼんやりすることが減ってきました。
今度はお話に出た場所に一緒に行ってみようと思います。